外国人労働者を受け入れるデメリット

外国人労働者を受け入れるメリットがある一方、当然、デメリットもあります。きちんと把握をしたうえで検討すれば、対策を立てることも可能です。
メリットだけでなく、デメリットを考慮したうえで、外国人労働者を受け入れるかどうかを決定しましょう。

①文化や習慣の違いがある
文化や習慣の違いを理解していないと、思わぬところからトラブルになってしまうことがあります。善悪や価値観の基準が違うため、悪気がなくともお互いに不愉快になってしまうこと、場合によっては法に触れてしまうこともあります。事前にお互いの文化について理解を深めるとともに風習の違いを尊重しあうことが大切です。

②コミュニケーションがとれないことがある
外国人従業員の日本語レベルによっては、最初は意思疎通がうまくいかないこともあります。また、日本語レベルの問題だけでなくコミュニケーションに対する考え方の違いもあります。

③日本人以上のケアが必要
上記のデメリットに付随して、日本人以上のケアが必要です。
普段からのお声掛けはもちろんですが、積極的な関わりを持ちましょう。
社内規則・業務マニュアルなどを見直すことも重要です。
日本人にとっての当たり前は、彼らの当たり前ではないかもしれません。
なにげないルールでも言語化、明文化が必要です。

④外国労働者ならではの手続きやルールを覚える必要がある
外国人労働者ならではの雇用に関する手続きや、就労のルール、支援があります。在留資格によっては就けない職種もあり、外国人雇用に関する知識はあったほうが良いでしょう。外国人受け入れに精通した社員がいない場合は、外国人材の紹介専門会社や、外国人の雇用に詳しい行政書士に相談することで解決できます。

⑤外国人労働者の受け入れまでに時間がかかる
海外現地の外国人材を雇用する場合、ビザの発行や渡航までに時間を要するため、日本人のように採用後すぐ働くということはできません。また、日本在住の外国人材であっても、時間がかかることは変わりません。在留資格は雇用される企業に紐づくため、変更手続きが必要となり、その間は働くことができません。